生活の記録

毎日感じること、作った料理、飲んだお酒など。

モモ

昨日お墓参りはやっぱり大切だという話を聞いて、私は元々比較的行く方だったけどコロナ以降足が遠のいていたなと思い、さっそく今日行ってきました。午後からだったけど夏至が近いおかげで行ってこれた!夏至最高!

隣の県だけどなんだかんだで2時間半ほどかかり、、なのにスマホの充電が早々に切れ、退屈に耐えかねて途中下車して本を買うことにしました。最近読書からやや遠のいていて、読みやすいのじゃなきゃ無理だなぁと思いながら探していたら、売上1位!というポップ付きで置かれてたのがミヒャエルエンデの「モモ」。あとで盛大な勘違いとわかるのですが私はこの本をなぜか犬の物語だと記憶していて、、子供の頃すごく感動した記憶があるけどあまり覚えてないし、子ども向けなら読みやすいかなと思って買うことにしました。最近ちょうどツイッターのミヒャエルエンデbotの言葉が刺さってスクショしたところでもあり。そして読んでみたら、、、全く記憶と違う!犬が出てこないどころかタイムリープもののSFだとは思いませんでした。それ以上に、内容がまさに現代を生きる私たちにドンピシャで刺さる、時間の使い方をテーマにしたもので驚きました。時間について無駄かどうかを考えすぎると逆に時間がなくなるとか、死の恐怖に取りつかれると豊かな時間の使い方ができなくなるとか、、、この本が書かれたの50年前なんですけど。そのころからこういう意識を持つ人がいたことに驚き。(こうなってくるとむしろいつから人は時間の使い方に疑問を持っているのか気になる。)まさに最近は時間の使い方がめちゃくちゃになってるのが気になっていたので思いがけずドンピシャな本に出会えて感動しました。第一章の最初の文節からすごく好きだった。

墓参りから足が遠のいていたのも時間がない気がしていたせいだったのですが、今日は帰りに鎌倉に寄ったりもして、見晴らしのいい墓地からの眺め、自然のある場所で感じる季節の匂いと景色を堪能して、これって私が何よりも好きなものだなぁということを思い出せて、自分らしさが見つかり、無駄どころか最高の時間になりました。(本当に自然と季節が好きなんです。今日は都内でもヤマモモの実がたわわに実ってるのに遭遇して心底ときめいた。何で今まで仕事や趣味として本気で取り組んでこなかったのか、冷静に疑問に感じた。これからやっていきたい。本当に好きなのです。クスノキの匂いとか。この時期の笹の葉の色とか。) 思いがけず"スマホを置いて旅したら"ができたのもよかった!ひさびさに人に道を聞きました。

モモからもらったヒントを胸に、あくせくしすぎず贅沢に時間を使っていきたいです。

 

PS 実家は東京よりも自然が多くて、外からすごくいい匂いがしてくる。子どもの頃は家族で寝てた2階の部屋の窓をあけてみんなで満月を見るのがすごく好きだったなぁ。